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2017年02月21日

コンビニ「セーブオン」 全店「ローソン」に変わる群馬県民の衝撃 消える看板 どうなる「焼きまんじゅう」?産経新聞


コンビニ「セーブオン」 全店「ローソン」に変わる群馬県民の衝撃 消える看板 どうなる「焼きまんじゅう」?
焼きまんじゅうと上州の山なみとセーブオン。これが群馬の象徴=吉岡上野田南店(写真:産経新聞)拡大写真
 2月1日、前橋市に本社を置く中堅コンビニチェーン「セーブオン」は、業界大手のローソンとの業務提携を発表した。これにより、群馬県内の180店を含む、埼玉、新潟など6県の503店が来年(平成30年)末までに「ローソン」に転換することになった。昭和58年に群馬県渋川市に1号店がオープンして以来、長く県民に親しまれた名前が消えるだけでなく、その「特徴ある商品」の行方にも関心が集まっている−。

 「セーブオン消える」。ローソンとの「メガフランチャイズ契約」発表の翌日、群馬の地元紙・上毛新聞は1面トップでニュースを伝えた。それほど群馬県民には衝撃的なニュースなのだ。「この数年、富山、長野、茨城など群馬以外で、店をローソンに転換する動きがあったものの、創業地・群馬から消えるのは残念。社内や取引先にもこの事実は発表まで知らされず、寝耳に水という人がほとんどだった」とはセーブオン関係者。平田実セーブオン社長はローソンとの提携について業界の寡占化による競争激化のほか、「人手不足で人件費も高騰。顧客のニーズに応えるために決断した」と会見で説明した。

 セーブオンは、セブン−イレブン、ファミリーマート、ローソンの3強コンビニでは当たり前の現金自動預払機(ATM)の設置店が1割もなかったり、ポイントカードがないなど、巨額投資が必要なサービスを備えるには大手の力が欠かせなかった。実際、これまでにローソンに看板が掛け変わった店では「売り上げが3割アップし、女性客比率が増加するなど大きな成果が出ている」(平田社長)。売上高614億円(27年度)に過ぎないセーブオンが同2兆円を超えるローソンと結びつくのも自然の流れだろう。

 さて、そういう経営事情は別に群馬県内では、別の関心事が生まれている。「初めて利用したコンビニがセーブオン。その愛着もあり、そのまま就職先にも選びました」と話す30代のセーブオン社員がいう。「お客さまからはローソンとの提携でサービスが増えるのを歓迎する一方、『あの商品がどうなるか』が一番気になっています」。その商品とは、群馬県民のソウルフード「焼きまんじゅう」である。簡単に説明すると、蒸したまんじゅうを竹串に刺して焼き、甘みそダレを塗ったものだ。

 セーブオンは26年1月、伊勢崎市にある焼きまんじゅう店「忠治茶屋」とコラボし、店内で焼き、みそを塗ったできたての焼きまんじゅうを売っている。現在、群馬の5店、埼玉の1店計6店で売られている。そのひとつ、前橋市中心部から西北約10キロにある吉岡上野田南店(吉岡町)を訪ねた。店の駐車場には「元祖 上州名物 焼きまんじゅう」と書かれたのぼりがからっ風にはためいていた。

 介護施設の夜勤後、帰宅途中に買いに来たという20代の女性は「通勤の通り道なのでよく買う。同居する両親もここのまんじゅうが好きで、『買ってきて』と言われます」と話す。当然、焼きまんじゅうの存続はファンの間で話題で「ネットでも、どうなるのか…とよく書かれているし、ホント、どうなるんでしょう?」と不安げだ。

 セーブオンの歴史は、大手との差別化の歴史でもあり、かつてはコンビニでありながらパンや牛乳などをスーパー並みの低価格で売っていたこともあった。しかし、「長くデフレが続き、価格での勝負は厳しくなった。地元の名産品や人気のグルメなどとタイアップした特色ある商品を出す工夫をしてきた」(同社経営企画部)という。

 その象徴的な商品が、店内で調理される、できたて焼きまんじゅうだ。1日にあった記者会見で平田社長は「(セーブオンの人気商品の存続は)協議したい」と述べるにとどまり、同社経営企画部も「今後、ローソンと具体策を詰める中で決めることになるが、お客さまから熱い要望があることは承知している」と説明する。

 セーブオンの商品にイラストを提供したこともある、コミック「お前はまだグンマを知らない」の著者で漫画家の井田ヒロトさん(群馬県高崎市在住)は「スタッフとも焼きまんじゅうが残るかどうかを話題にするほど、今県民の最大の関心でしょう。ローソンになっても売り続けてほしい」とこちらも熱いラブコールを送った。(前橋支局 谷内誠)
posted by たからまち at 13:42| Comment(0) | TrackBack(0) | コンビニ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする